カウンセリングでは何が話されるのか?
以前のブログでは、カウンセリングとはどのようなものなのか、どのような設定でなされているのかについて取り上げました。
カウンセリングに関心があっても、「どんなことを話せば良いのか…」、「カウンセリングを受けることが自分にとって良いのか…」などの疑問を持たれる方もいらっしゃるのではないかと思います。
今回は、実際のカウンセリングではどのようなことが話されるのかについて取り上げたいと思います。
以前と内容は重なりますが、当院では以下のようなご相談をお引き受けしています。
①精神症状・身体症状に関すること
➡気持ちの落ち込み/調子の浮き沈み/不安感/パニック/恐怖感/睡眠や食事など行動に関して/身体疾患が要因の心の変化など
②自分自身や人間関係、生活に関すること
➡性格/特性/考え方/生き方/現在の生活/家族(親子・夫婦・きょうだい‥)関係/友人関係/会社や学校での対人関係など
※心理検査を実施したのち、その結果をどう生活に活かすか、どうすればより改善されるかを考えることもご相談としてお引き受けします。
③思春期・青年期の方の悩みごとや困りごと(中学、高校、大学生の方とそのご家族)
➡学校生活について/学校に思うように通うことができないこと(不登校)/家から中々出ることができないこと(ひきこもり)など
④特定の悩みや困りごとではないが、漠然と感じられる不満足感、不全感、不調感
ただし実際のカウンセリングでは、来談された方が自由にお話しされることが多いです。
そのため、困りごとや悩みごとに限らず、内容は多岐に渡ると言えるでしょう。
例えば、カウンセリングに関すること、楽しかった出来事や悲しかった出来事、何もしなかったことなど日常生活でのこと、好きなものや趣味のこと、最近読んだ本やマンガ、観た映画のこと、昨日見た夢のこと、忘れられない体験のこと、これまでのこと、ふと思ったことや考えたことなどさまざまです。
カウンセリングを受けようと思ったきっかけがお話の中心になることが多いですが、1日1日を成り立たせているのは、全ての体験や出来事、行動や態度、思いや気持ちや考えです。
だからこそ、限定のないさまざまなお話は、全く無関係なものではなく、むしろ何かを掴むヒントやきっかけとなると思われます。
カウンセリングにご興味をお持ちの方の中には、受けてみようかなと思う気持ちと躊躇われる気持ちがあるかもしれません。
しかしながら、受けてみようと思えたとき、躊躇いの気持ちがカウンセリングを受けていくためのエネルギーに変わっていくように思われます。
行ってみようと思われた時でも、カウンセリングがどのようなものなのか一度体験してみようと思われた時でも、どうぞお話しにいらしてみてください。
文責:伊藤(カウンセラー)