カウンセリングとは
以前のブログで、カウンセリングの枠としての外側の構造をご説明しましたが、今回はカウンセリングの中身について簡単にご説明させていただきます。
カウンセリングとは、何らかの悩みや課題を抱えて来談された方が、臨床心理士との対話を通して、少しでも円滑に日常生活を送られるようになるための心理的援助のことです。
対象となる相談内容は、【精神的・身体的な症状】【仕事・学校・家庭などの生活】【人間関係】【性格、人生】など多岐に渡ります。
明確なものだけでなく、漠然と感じられている不調感や不満足感などもご相談内容としてお受けしています。
当院では、マインドフルネスやリラクセーション法など、認知や行動の面から心にアプローチしていく認知行動療法の考え方や、夢や描画、言葉などのイメージ表現から心にアプローチしていく深層心理学的な考え方を用いて、それぞれに合った心理的支援が何かを柔軟に考えながらお話を聞かせていただいております。
お話されることはお一人お一人違っても、どの相談もこれまでの生活や生き方を振り返り、これからを考えていくきっかけになることが多いように感じられます。
また、カウンセリングを受けようか迷っておられる方は、何とか解決しようと、これまでご自分の力で一生懸命向き合ってこられたと思います。
臨床心理士は、その悩まれてきた時間を尊重し、時に心理学的立場から助言することはあっても、それ以上に、来談された方の主体的に話されるお話に耳を傾け、何とかわかろうとする姿勢を持って、これまでお一人で抱えられてきた負担を共に感じながら、一緒に考えていくことを大事にさせていただきます。
カウンセリングという場でじっくりとお話しされていくことで、その時間を、自分の思いや気持ちを発見したり、考えをまとめていったり、自分なりの解決策を見つけ出していったりすることに繋がる時間にしていただけたらと思っております。
なお、カウンセリングで知りえたことなど、プライバシーは厳重にお守りしますので、安心してご相談ください。
文責:伊藤(カウンセラー)